モリモリ博士のソーラン教室

本ブログは学校教員向けです!児童/生徒さんへソーラン節を教える際の踊りのコツやソーラン節の歴史的背景などを紹介します!

【ソーラン練習法 #1】9割ができてない!最も重要な"四股ふみ"の極め方!【ケガ予防にも効果的】

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意外と知られていないですがソーラン節は1曲の長さがおよそ3分30秒です。

実はその3分前後は四股(しこ)ふみの姿勢が続いているのです!

(モリモリ博士のYouTube動画より参照)

四股ふみを正しくできること=ソーラン節を飛躍的に上達させるコツ

と言っても過言ではありません!

 1.四股ふみって何?

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 四股ふみとはお相撲さんがとる両脚をガニ股に開いてお尻を下げる動きのことを指します。

筋力トレーニングではワイドスクワットとも言われています。

踊るコツの投稿でも書いていますが、ソーラン節は漁師たちの動きをもとに振り付けが作られ、男たちの力強い肉体労働が表現されている踊りです。

  • 重い網をたぐりよせる動き
  • ニシンが入った桶を担ぐ動き
  • 何十人の男たちが艪を漕ぐ動き 

どの動きにも共通しているのは強靭な下半身が不可欠であるということです。

なぜお相撲さんが四股をふんで相撲をとるのかというと、四股をふむことがどんな動きよりも力が入るためなのです。

ソーラン節も同様です。

最も力が入る姿勢をとれなければ、過酷な労働環境の中、重い作業具やニシンの網を扱うことができないのです。

2.どうやって四股をふむの?

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具体的に四股ふみを説明する前に、まずはカラダの構造のことを紹介しておきます。

冒頭でも書きましたが、四股ふみとはワイドスクワットと同じ動作であり、下半身を中心に動かす態勢をとります。

そもそもスクワットをワイドに両脚を開くことを意味するので、スクワットの姿勢がうまくとれなければ四股ふみは成り立ちません。

スクワットの注意点でよく言われることは

  • ひざを爪先よりも前に出さない
  • ひざが爪先よりも内側向きにならない
  • 背中を曲げないでお尻を後方に突き出す

などが挙げられます。

これらの意図は「ひざ」を曲げるのではなくて

「股関節」を曲げさせることにあります。

(なぜ股関節を曲げるのかについては、もっと解剖学の知識が必要になるので別記事で深掘りすることにします!お楽しみに!)

股関節を使えなければ正しいスクワットにはなりません。

正しく"ない"スクワットは

  • ひざを痛めてしまう
  • 腰を痛めてしまう
  • 猫背や姿勢不良になってしまう

などデメリットが多いので要注意です。

このスクワット動作を意識することを第一ステップとして練習した上で次に四股ふみの練習へ移ります。 

3.両脚はホッチキスだ!

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ズバリ四股ふみは「ホッチキスの針」になるのです!

あの形をイメージできますか?

紙に打たれる前の未使用のときに

「コの字」型になってる「ホッチキスの針」です。

具体的には

  1. 爪先は45°外方向に開いてる
  2. 足首の上にひざがある
  3. ひざの高さにお尻がある

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この3点を守ればカッコいい四股ふみのできあがりです!

意識するのは3つだけでもこの姿勢を維持するのは相当にキツいと思います。

(ちなみに、私、モリモリ博士はこの姿勢を6分程度しか続けられません……四股ふみ耐久選手権をいつか開催したい……笑)

ただ四股ふみをするにも基礎的な下半身の筋力が不可欠なので、練習し始めの頃はお尻を少し高めにして「ホッチキスの針」ではなくて「野球のホームベース」になってもOKです!

また、ケガ予防の観点からも

  • 普段から運動していない人
  • 下半身のケガした経験がある人
  • 骨格に先天性の変形等がある人

は絶対に無理をしないでください!

4.振り付けを覚える前にやるべき基礎練

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まずソーラン節の振り付けを覚える前に

  1. 正しいスクワット姿勢を覚え
  2. ワイドスタンスにして四股ふみホッチキスを意識して
  3. 繰り返して下半身を強くする

これらから始めることで各振り付けを覚えていくと格段に動きが変わるはずです。

およそ9割のシーンで四股ふみの姿勢をとるソーラン節だからこそ、この基礎的な動きづくりを徹底して練習しましょう。

傷害予防にもなるので家庭学習としてやってもらってもいいと思います。

なお、やり過ぎないようにケアも必要なので、そのときにはこちらのストレッチ動画も見て実践してください!

◉ ストレッチ実践動画「小中学生のためのケガ予防ストレッチ」

youtu.be

◎ ひざのケガ予防動画 「筑波大学スポーツ医学の福田先生が解説」

youtu.be

まだまだ筋力がない小学生や成長期に入って骨が伸びてる中学生には腰を下げようとする動きによってケガが起きる危険性があります。

それは前述してる「正しいスクワット」ができてないことが大きな理由と考えます。

ただ普段からスポーツをしてる運動の得意な子であっても”頑張りすぎる”ことでケガをするリスクも増えます。

何度も言いますが、「正しい無理のない姿勢」が大事です!

振り付けを先行して教えてしまうことが多いと思いますが、ケガ予防のためにも時間をかけて、正しい動きを子どもたちに理解させるように徹底してほしいです。

1つだけ解決策となるアイデアをご紹介します。

例えば、○○年生はソーラン節を踊る!と決まっている学校が多いので、その学年になる1年前からソーラン節に必要な四股ふみの動きだけでも体育などの時間にウォーミングアップ(準備体操)で入れて、馴染ませておくのもいいのではないでしょうか!

まだまだ発育発達の途中である小中学生には強度の高い筋トレはオススメできません。

しかし、四股ふみ練習は「股関節をうまく使うための基礎エクササイズ」と思ってもらい、全身で全力で踊れる準備をしてほしいです。

ケガをしないで力強い踊りができるように”四股ふみ”をガンバりましょう!

 

これからも少しでもタメになる情報を発信します!

次のブログ投稿もお楽しみに〜!

 

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